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うちの子に教えたい!将棋初心者のお父さんに優しいルールブック

うちの子に教えたい!将棋初心者のお父さんに優しいルールブック

将棋は日本独自のボードゲームです。

9×9のマス上で8種類の駒を動かし、

どちらかの王将を捕まえるという頭脳ゲームです。

日本の将棋人口は1200万人と言われており、

日本の人口の10人に一人が将棋に親しんでいることになります。

 

静かな将棋ブーム

昨今は将棋ブームです。

14歳2ヶ月でプロ入りを果たした藤井聡太四段が29連勝するなどの活躍ぶりを見せ、羽生善治名人の永世七冠も話題となり国民栄誉賞を受けました。

佐藤天彦名人と将棋ソフト「ponanza」の対局も話題になりましたね。

藤井聡太さんの前のプロ入り年齢の最小記録保持者で、将棋界で長年活躍した加藤一二三さん(ひふみん)もTVで人気者となってお茶の間を賑わせています。

さらに29歳で早世した天才棋士、村山聖さんを描いた「聖の青春」、

中学生のプロ棋士を描いた「3月のライオン」といった将棋映画も立て続けに公開され感動を与えました。

将棋の対局はインターネットでの生中継が行われ人気を集めています。

対局中に棋士が食べる食事やおやつも「将棋めし」として注目を集めるようになりました。

その結果各地の将棋教室には子どもたちの入門が殺到しているそうです。

 

将棋を教わるメリットいっぱい

「ぜひ自分の子どもにも将棋を教えて強くなってもらいたい」と思ってらっしゃるお父さんたちも多いのではないでしょうか?

将棋は教育上良いと言われていますが、どんなメリットがあるのでしょうか?

次のようなメリットがあります。

  • 思考力、応用力を培うことができる
  • 判断力がつく
  • 集中力がつく
  • 礼儀作法が身につく
  • 発想が豊かになる
  • 忍耐力が身につく(相手の指し手を待つことによって)
  • ストレス解消になる
  • 自分の弱さを知り克服できるようになる

こう見てみると子どもの教育上とてもよいのが将棋であることが分かりますね。

ただお父さんが、将棋が好きで得意だったら子どもたちにすぐ教えられるのですが、

そんなに将棋が強くない・・

実はルールも知らない・・

そんな場合はどうすればよいのでしょうか?

 

将棋の初心者は将棋ゲームで進め方を覚えよう

将棋は駒がたくさんあって覚えるのが難しそう、

と思うかもしれません。

でも実は将棋は8種類の駒の動き方を覚えて相手の王様を先に捕まえれば良いというシンプルなゲームです。

最近では駒に動かし方が表示されている将棋盤セットもあり、

あまりルールを覚えようと構えなくても自然とルールが入ってくるようになりますよ。

 

将棋の初心者なら将棋アプリやオンラインの将棋ゲームを使って親しんでいかれることをお勧めします。

なぜでしょうか?

駒を動かせる場所が表示されていますので、

駒の動かし方に迷うことはないからです。

またレベルに合わせた対局をしてくれるので対局に勝つ喜びも味わうことができます。

ものすごく強い相手にコテンパンにやられたら将棋をやるモチベーションが上がらないですものね(笑)

また何回も気軽にやり直すことができるのもメリットですね。

対局中にヒントを出してくれたり、

結果を分析してどこから優勢・劣勢になったのかを教えてくれるアプリもあります。

またオンラインで日本全国の将棋ファンと対局できる日本将棋連盟の「将棋ウォーズ」、「将皇」、ネット将棋のサイト「将棋倶楽部24」もあります。

「将棋倶楽部24」は30万人が登録しているサイトです。

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もしお子さんが保育園、幼稚園であれば「どうぶつしょうぎ」がお勧めです。

これは3×4の盤面を使って、駒の動きを簡略化した将棋の仲間です。

日本の女流棋士が考案し2008年に製品化されたものです。

駒は「ライオン」「ぞう」「きりん」「ひよこ」だけで、それぞれ「王」「角行」「飛車」「歩」の動きと同じで、「ひよこ」は相手陣の1段目まで進むと「にわとり」になり「金」と同じ動きになります。

この「どうぶつしょうぎ」、子ども向けと思われますが、大人がやっても楽しめる奥の深いゲームです。

「おとなどうぶつしょうぎ大会」もあるくらいです。

 

将棋初心者が上達していくのに欠かせない3つのこと

将棋を覚えたら少しでも上達したい(子どもにも上達してもらいたい)と思うのは当然のことです。

上達するために欠かせないことはあるのでしょうか?

3つのポイントがあります。

この3つをよく勉強して復習すると上達できます。

一つずつ紹介しますね。

1. 「詰将棋をたくさん解く」

将棋というのは王様を捕まえることによって勝つゲームです。

王様がどう逃げようとしても逃げられなくなった状態のことを「詰み」または「詰んだ」状態といいます。

詰将棋というのは様々な例題を通して詰んだ形を覚えることの訓練となります。

詰将棋でも三手詰は、相手の動きも読みつつ三手先まで読むという将棋にとって不可欠な思考回路を鍛える助けになります。

なかなか難しいので、例題を解き、解答を見ることによって覚えていくと良いでしょう。

つまり将棋は時間がかかるゲームですが、王様を捕まえる直前、つまりクライマックスでどのように指していくかを鍛えることになります。

ここの詰めが甘いと相手に勝ちをさらわれてしまうことになります。

2. 得意の戦法を作る

将棋には様々な戦法がありますが、

ただ漫然と指していくのではなくてどんな戦法を使うかを決めることが将棋の上達に繋がります。

この点で将棋はサッカーに似ています。

飛車がフォワード、王将はゴールキーパーです。

飛車が最初のまま駒組みを進める「居飛車」と早い段階で飛車を左方面に動かす「振り飛車」があります。

これが将棋の二大戦法といわれます。

基本は飛車(FW)と王将(GK)を離すことです。

王将を守る「囲い」には「美濃囲い」「穴熊」「矢倉」などがあります。

これら全ては金2枚と銀1枚で守ります。

つまり王将を守る3バックのディフェンダーというわけです。

3. 将棋のセオリーを格言で覚える

将棋にとって大切なことが格言やことわざのような表現で伝えられています。

覚えておくと迷ったときに正しく判断できます。

格言は将棋の世界の実際の経験から生まれたもので真実があります。

馬の守りは金銀三枚 – 角が成った馬は金銀三枚に匹敵する強さがあるということ。成った駒を守りで使うことも効果的、という意味。

開戦は歩の突き捨てから – 駒の中で最も多い歩を動かしていくことで対局が進み、桂馬や香車も進んでいくことができます。歩の働きをうまく活用せよということ。

玉飛接近すべからず – 飛車は攻撃型の駒なので飛車の周りは戦いが激しくなる。それで飛車は王将から遠ざけたほうが良いといいう意味。

王手は追う手 – やみくもに王を追いかけても逃げられてしまう(追う手)。駒を待ち伏せするなど詰ますための工夫が必要。

 

将棋の世界は奥が深いものですが上達していくとどんどん面白くなってくるゲームです。

もしかすると子どもたちよりお父さんのほうがハマってしまうかもしれませんよ!

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