自動車保険はきちんと任意保険にも入るというのが常識ですが、
自転車に乗るには保険が必要なのでしょうか?
自転車は子どもたちも乗るものなので、
保険が必要なのか気になるところですよね。
また自転車で走行中に歩行者と衝突し
大きな障害事故や死亡事故が増えており、
高額な賠償金を請求されるケースがあとを絶ちませんので
保険に入っていないと大変だ、ということが分かります。
自転車保険のおすすめで家族で入れるものは?
自転車保険への加入は、実は全国的に法律で定められているわけではありません。
しかし加入を義務化している自治体、
また加入を努力義務としている自治体が
以下のように増えています。
加入を義務化している自治体:
仙台市、埼玉県、相模原市、名古屋市、金沢市、京都府、
大阪府、兵庫県、鹿児島県
加入を努力義務としている自治体:
北海道、千葉県、東京都、群馬県、鳥取県、香川県、
徳島県、愛媛県、福岡県、熊本県
加入を義務化している自治体に住んではいなくても
きちんと自転車保険に入っていたほうが安心です。
自転車保険は傷害保険のカテゴリになります。
ではここで家族全体をカバーする自転車保険を
5つご紹介します。
●au損保「自転車向け保険 Bycle」(シルバープラン)
保険料: 1,360円/月
個人賠償補償:最高3億円(示談交渉サービスあり)
交通事故全般を補償
死亡・後遺障害保険金800万円(自転車以外の事故400万円)
入院日額:12,000円/自転車以外の事故6,000円
通院日額:2,000円/自転車以外の事故1,000円
自転車ロードサービス付き
※個人賠償補償が最高1億円で
入院、通院が自転車以外の事故と同じ金額になり、
保険料が「ケガの保険 交通事故」もあります。
●楽天損保「サイクルアシスト」(基本タイプ)
保険料: 234円/月
個人賠償補償:最高1億円
交通事故全般を補償
死亡・後遺障害保険金100万円
入院日額:1,000円
通院日額:0円
割安な値段で安心を買うことができます。
通院では支給されません。
●全日本交通安全協会・損保ジャパン日本興亜
「サイクル安心保険」(プランC:家族補償プラン)
保険料: 365円/月
個人賠償補償:最高1億円
交通事故全般を補償
死亡・後遺障害保険金1,000万円(家族は750万円)
入院日額:3,000円
通院日額:0円
こちらも割安な値段で安心を買うことができます。
通院では支給されません。
●セブンイレブン「自転車向け保険」(ご家族プラン)
保険料: 601円/月
個人賠償補償:最高3億円
自転車事故のみを補償
死亡・後遺障害保険金290万円
入院日額:4 ,000円
通院日額:0円
自転車事故のみと個人賠償補償の保険です。
セブンイレブン店頭の端末で申し込み、
nanacoで支払いができます。
以上、自転車に特化した保険をご紹介しましたが、
自転車保険というのは「傷害保険」に「個人賠償補償」が
セットになっているものです。
もし自動車保険や火災保険に加入しているなら、
「個人賠償補償」が特約として付いていますし、
単独の傷害保険や、医療保険、死亡保険などに
すでに加入していれば傷害保険はカバーされることになります。
ですから自転車保険に入る前に、すでに加入している保険で
カバーされていないかどうか、保険のダブリには
注意するようにしましょう。
自転車保険は盗難もカバーしているの?
自転車の盗難はかなり身近なものではないでしょうか?
全国で年間30万件以上の自転車盗難事件が発生している
とのことです。
盗難された自転車の還付率(持ち主に戻ってくる確率)は
43%であり、自転車盗難の57%は戻ってこないことになります。
また自転車盗難に対する検挙率は5.4%とのことです。
自転車盗難の6割が施錠している状態でした。
自転車は安いもので1万円くらいから購入できますが、
電動アシスト自転車やロードバイクでは
10万円以上するものもあります。
ですから保険で盗難もカバーしていると助かりますよね。
自転車保険で盗難もカバーしているものがあるでしょうか?
上記ご紹介した主な自転車保険には盗難保険は付帯していません。
ですから「自転車の盗難保険」に別に加入する必要があります。
ここで自転車の盗難保険のいくつかをご紹介します。
●ちゃりぽの「自転車盗難保険」
購入後1ヶ月以内の自転車が対象です。
都道府県の防犯登録をしている必要があります。
年間保険料は自転車本体価格の7%です。
期間は1年間か2年間で、契約の延長はできません。
自転車本体価格の70%が保証されます。
●みんなのスポーツサイクル保険
20万円以上のロードバイクに特化した
自転車破損と盗難の保険です。
購入時から経過年数にかかわらず、また国内外のメーカーを問わず
購入金額を補償します。
購入時につけたパーツ&アクセサリも補償の対象です。
そのほかにパナソニック、ヤマハ、ブリジストン、ミヤタなど
各メーカーでは購入後1~3年の期間に盗難に遭った場合、
販売価格30~60%の新車購入ができる制度を設けています。
さらにサイクルショップでも同じような盗難保険があります。
サイクルベースあさひでは、3年間の自転車盗難補償があり、
1年目は本体価格の20%、2年目以降は40%の金額で
再購入できます。
Y’sロードでも2年間の盗難補償をつけています。
自転車盗難保険は、
無施錠での盗難や、
同じ場所に24時間以上放置して場合などには
補償されないなど細かなルールがありますので
十分確認してから加入することをお勧めします。
また、自宅の室内や自宅の駐輪場で自転車盗難に遭った場合、
盗難補償が付帯している火災保険に加入していれば
補償される場合があります。
まとめ
自転車保険の義務化が時代の流れです。
不幸にも加害者や被害者になってしまったときのことを考えると
安心して自転車に乗るために自転車保険は必要です。
ただし、自転車保険に含まれる傷害保険や個人賠償責任保険は
他の保険でカバーできることもありますので
自分が入っている保険をよく確認してみましょう。
盗難保険についてはメーカーを問わないものと、
メーカーが提供している保険、
サイクルショップで提供している保険などがあります。
内容をしっかり確認して契約するようにしましょう。