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台風シーズン前に必ず備えておきたい7つのポイント

台風シーズン前に必ず備えておきたい7つのポイント

「台風」というと皆さんどんなことをイメージされるでしょうか?

「強風」「豪雨」「災害」「土砂崩れ」「停電」など、台風のイメージはわたしたちの生命と財産を脅かす怖い存在であることに間違いありません。

 

ここでは台風についての知識と、台風の被害を最小限に抑えるため、どんな準備、対策ができるかということをご説明いたします。

 

台風シーズン前に必ず備えておきたい7つポイントとは?

台風シーズンに向けてどんな準備をしておけばよいでしょうか?

7つのポイントがあります。この7つをしっかり行っていればかなりの確率で台風の被害を最小限に抑えることができます。

1.台風の強風、雨から家を守る

台風の被害で最も多いのが強風によるものです。

強風そのものによって、また強風と一緒に物が飛んできたて窓ガラスが割れることがあります。窓ガラスが割れると家の中に雨が降り込んで水浸しになります。割れたガラスでケガをすることもあります。

ですから窓ガラスが割れることを防ぐために「飛散防止フィルム」を貼ることをおすすめします。もし飛散防止フィルムを貼っていなくて台風が来た場合は、窓の内側からテープを貼るだけでも窓ガラスの補強になります。

 

ベランダや庭をよくチェックして不要なものは片付けましょう。

植木鉢、物干し竿、洗濯バサミなど、飛んできたり窓ガラスに当たりそうなものは家の中にしまったり紐で固定するというような対策を講じましょう。

 

雨戸があれば窓を保護することができます。雨戸がちゃんと閉まるか、ガタツキがないかを確認しましょう。

家の周りの雨どい、側溝や排水溝の掃除をしてきちんと水が流れるようにしておきましょう。また屋根、壁、塀などの点検や補強もしておきましょう。

2.非常用品を備えて確認しておく

非常用用品(非常用食料、水、懐中電灯、携帯ラジオ、救急薬品、着替えやタオル、ライター/マッチ、携帯用トイレ、軍手、マスクなど)を備えておき、いざというときにすぐに持ち出せるようにしましょう。

リュックサックのようなものに非常用持ち出しバッグとしてまとめて入れておくと良いでしょう。

3.台風に備えて避難場所を確認しておく

自分が住んでいる地域にはどんな危険があるかを「国土交通省ハザードマップ」(https://disaportal.gsi.go.jp/index.html)で確認しておきましょう。

ハザードマップはお住まいの市区町村の役場で入手できます。

また合わせて災害時の地域の避難所はどこなのかを確認しておきます。お住まいの市区町村のホームページで調べることができます。

4.家族会議をする

家族で緊急連絡方法と避難先を話し合って決めておきましょう。

災害用伝言ダイヤル「171」は伝言を録音し、自分の電話番号を知っている家族がその伝言を聞くことができます。「171」の番号を覚えておき、実際に平時に使ってきて慣れておくといざというときに役立ちます。

各携帯電話会社提供の「災害用伝言板」も内容を確認しておきましょう。

5.テレビ、ラジオ、インターネットの気象情報に注意を払う

台風の進路、風の強さ、雨量など最新の気象情報に注意をはらいましょう。

6.台風が通過している間は外出しない

たとえ避難勧告が出ていなくても台風が通過している間は外出しないことはとても大切です。特に用水路や川の近く、海岸付近はとても危険です。

家の外のものが気になって屋外に出て大雨や強風による事故にあう方がいます。車での外出も危険です。激しい雨でワイパーが効かず、ブレーキも効かなくなることがあります。

避難勧告が出たらすぐに避難します。避難の前には火の元をよく確認しましょう。

避難勧告が出ていなくても危険だと思ったらすぐに避難所に避難しましょう。

7.損害保険の確認

台風による屋根の損傷、浸水などは火災保険の補償対象になります。

火災保険にも加入しておき、補償内容を確認しておきましょう。

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大規模災害の被害に遭った場合は、「被災者生活再建支援金」の申請ができます。最高で300万円が支給されます。

 

備えあれば憂いなし」という言葉があります。

できるだけの備えをして被害を最小限に抑え、自分や家族の生命を守りたいものですね。

 

台風がやってくる決まった時期はあるの?日本にはどのくらい来る?

熱帯や亜熱帯地方で発生する低気圧のうち、北西太平洋で発達して低気圧域内の最大風速が約17m/秒以上になったものを「台風」と呼びます。(ウィキペディアより)大西洋では「ハリケーン」、インド洋では「サイクロン」と呼ばれます。

台風のシーズンと言うと7月~9月ということに疑問はないでしょう。

特に9月は台風が最も多く発生し、日本列島に上陸する、というイメージがあるかと思いますが、実は台風の発生、上陸数が最も多いのは8月になります。

さらに、台風は実は1月から12月まで毎月発生しています。

以下1951年から2017年までの台風の発生数と上陸数の合計です。

 

台風の上陸とは何をもって上陸というのでしょうか?

台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達したときに台風の上陸といいます。ですから台風の中心が沖縄本島や他の島々に達しても上陸とは呼ばれません。

台風の中心が沖縄本島や他の島々に達した場合は台風の「通過」と呼びます。

台風が実際に上陸しなかったからといって被害がないわけでは全くありません。

 

風速15m/秒以上の半径が500km未満は「台風」、500km~800kmは「大きい(大型)」、800km以上は「非常に大きい(超大型)」と」呼ばれます。

台風というのはとても大きなものなので、上陸はしなくても接近するだけで大きな影響を与えます。

 

かつては風速15m/秒以上の半径が500km未満の台風は「ごく小さい」「小さい」「並の大きさ」といった表現が使われていましたが、台風の危険性を過小評価する恐れがあることから、気象庁は2000年より「ごく小さい」「小さい」「並の大きさ」という表現をやめ、単に「台風」と呼んでいます。

台風は年ごとにやってくる数が違います。

例えば1984, 1986, 2000, 2008年には台風の上陸数は0でした。

一方2004年には、なんと10個の台風が上陸しました。平均では毎年2.92個の台風が上陸しています。

台風の上陸が最も早かったのは4月で1956年のことです。かなり昔なので記憶にある方は少ないでしょう。

2003年には5月に台風が上陸しました。これは私も覚えていて「なぜ5月に?!」と思ったことを覚えています。

 

台風はなぜ冬にはやってこないのか?

 

単純な疑問として、台風は冬にも発生しているのになぜ日本付近にやってこないのでしょうか?

冬には海水温度が低いため、海水から台風を構成する大量の水蒸気が蒸発せず、また台風が発生するエリアが南に下ります。太平洋高気圧も南にあって、台風が日本に来るルートにはなりません。

台風は自分で動くことができませんので風の流れが鍵になります。

冬に発生した台風はフィリピン、ベトナム、中国南部へと西側に流れていきます。

太平洋高気圧が強くなるにしたがって、台風は太平洋高気圧の北のへりを通るようになり、ルート的に日本にやってくるようになります。

 

台風のことをどうして「台風一過」っていうの?その使い方は?

 

「台風一過」という言葉がありますね。

大辞泉によると「台風が通り過ぎたあと、空が晴れ渡りよい天気になること。転じて、騒動が収まり、晴れ晴れとすること。」と説明されています。

「台風一過」をよく「台風一家」と間違えている人がいます。

何を隠そう、私もそうでした(笑)。お父さん台風、お母さん台風、そして小ぶりな子ども台風・・そんな様子を思い浮かべていました。

確かに複数の台風が日本に接近することもよくありますが、「一家」ではなく「一過」ということをしっかり覚えておきましょう。

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