お肌の敵といえば「紫外線」。
シミや乾燥、ソバカス、くすみ、たるみ、ニキビクマの原因としてよく知られています。
ご存知のように、紫外線は春から夏にかけて多くなります。
肌に感じるその暑さから、夏は「 紫外線対策として日焼け止めを塗る時期」という印象の方も多いのではないでしょうか。
ところが、紫外線は夏以外の季節に完全になくなるわけではありません。
確かに夏の7月と8月は最も紫外線量が強くなりますが、とりわけ「UVA」という紫外線量は冬でも夏場の半分程度にしか下がらず、年間を通してあまり変動が見られません。
つまり、紫外線対策は年間を通しての適切なケアが大切になります。
紫外線が肌の老化に大きく影響するというのは今や常識。
米国皮膚科学会によると、なんと「老化の約80%が紫外線による影響である」と発表しています。
将来の肌のために、改めて「紫外線」を知って、適切なケア・対策をしましょう。
紫外線に負けないためのツボ
まずはツボはツボでも、紫外線対策におすすめの身体のツボをご紹介しましょう。
1 顴髎(かんりょう)
ほほ骨の端にあるツボです。
新陳代謝を整える効果があるとされているので、頬の血液循環をよくし、シミ消しや肌のハリに有効です。
2 太陽(たいよう)
目尻と眉尻の中心より後方のくぼみにあるツボです。
新陳代謝を活性化させる効果のあるツボといわれており、眼精疲労や色素沈着を防ぐのが期待できます。
眼精疲労を改善に導くとともに、血流の促進効果が期待でき、色素沈着を防ぎやすいです。
3 承漿(しょうしょう)
下唇の中心の下にあるツボです。
顔全体の血行を促進する効果があるツボです。
シミや色素沈着以外にも、 「たるみ」や「シミ」「乾燥」「肌荒れ」にも効果があるとされています。
4 攅竹(さんちく)
眉頭の部分にあるツボです。眉頭の少し凹んでいるところが攅竹。
アンチエイジング効果の高いツボといわれており、目の周りの血行を促進し、メラニンの排出を促しシミをできにくくする効果があるとされています。
5 睛明(せいめい)
目の内側にあるツボです。
睛明は顔の全体の血行促進に効果があるツボで、新陳代謝を活性化し、ターンオーバーを促進させる作用があるとされています。
シミや色素沈着だけでなく、くすみやたるみにも効果が期待できるといわれています。
6 四白(しはく)
目の下指二本分にあるツボです。
肌の代謝を上げて、目の下のクマの改善に有効です。
7 築賓(ちくひん)
膝とくるびしの中間あたりの内側のふくらはぎにあります。
「しみ」「そばかす」色素沈着に効果を発揮するツボで、冷え症、疲労などにも効果のあるツボです。
意外と効果あり?紫外線対策をするなら帽子の習慣から
目に見えない紫外線は昼間は常に降り注いでいます。
特に頭や顔は一番紫外線が当たりやすい場所です。
顔はもちろん、髪の毛にも大きな影響を与え、「頭皮の傷つき」「枝毛」「切れ毛」「裂け毛」の原因となってしまいます。
1 帽子のススメ
日焼け止め以外にも、「帽子」をかぶることをおすすめします。
紫外線防止の基本は紫外線そのものを「遮る」ことです。
また帽子は、髪の毛・頭皮・顔に当たる紫外線を防止以外にも、日射病や熱中症の予防としても活躍してくれます。
ただ、帽子選びにはいくつか注意点があります。
1つめは、紫外線を防ぐための加工がされているもの(UVカット)を選ぶことです。
UVカットの加工をしている帽子で紫外線を遮ってしまいます。
2つめは、白よりも黒の帽子を選ぶことです。
黒は紫外線を通しにくい性質があります。そのため、実は紫外線には黒色の帽子が有効です。
一番望ましいのは黒ですが、UVカット加工されている帽子であれば、色は何でも良いようです。
3つめは、帽子のつばの長さが7cm以上あることです。
つばの大きな帽子をかぶると、顔に入ってくる紫外線の大幅にカットすることが可能です。
大きければ大きいほどカットできますが、限度があるというもの。
つばが7cm以上で顔の紫外線量を約60%カット、つばが10㎝以上で、紫外線を90%以上をカットできると言われています。
このことから、つばが7cm以上ある帽子を基準に考えてみてはいかがでしょうか。
2 日傘も外せない
日傘も帽子と同様に、日中の太陽光を遮ってくれるアイテムです。
きちんとした紫外線予防のためには、必ずUV加工がされている日傘を選ぶようにしましょう。
UVカット率99%、または完全遮光100%の日傘がおすすめです。
また、雨の日でも兼用して使える折りたたみ式の日傘も便利ですよ。
注意点としては、日傘の紫外線吸収による加工素材の劣化や日焼けによりUVカットの効果が薄れてしまうことです。
UVカット率99%、完全遮光100%の日傘でも3年から5年で買い替えをするようにしましょう。
3 定番のサングラス
紫外線は肌だけでなく、もちろん目にも侵入していきます。
何も対策をしていないと、充血や眼精疲労、ドライアイ、白内障の原因にもなります。
できるだけ大きめのフレームのサングラスを選び、紫外線をしっかりと防ぎましょう。
ちなみに、レンズの色の濃さは紫外線カットの性能と関係がありません。
紫外線カットのサングラスには「紫外線透過率」という性能が数字で表示されています
この数値が1.0%以下のレンズを選ぶと紫外線を99%カットすると言われています。
性能が良くなるほどサングラスの金額も高くなるので、自身のラフスタイルに合わせたサングラスを選びましょう。
4 仕上げはUV加工のマスク
帽子、日傘、サングラスに加え、マスクを装着すれば完全武装!
紫外線から肌を完ぺきに守れることでしょう。
当然ですが、こちらもUV加工のされているマスクを選ぶようにしましょう。
ちなみに、洗って繰り返し使えるのでとても便利ですよ。
花粉やPM2.5、肌の乾燥対策にもなるので年中使えるアイテムですね。
紫外線対策のためには毎日の食べ物にも注意したい
紫外線を防ぎ、美肌効果がある主な栄養素を5つ紹介します。
紫外線対策に良い食べ物
<ビタミンC>
ビタミンCは、シミやそばかすを予防する働きがあり、肌に必要なコラーゲンの生成を高めます。紫外線対策として積極的に取り入れたい栄養素です。
ビタミンCが多く含まれる食品の例:赤ピーマン、黄ピーマン、いちご・柿・ケール・ピーマンなど
<ビタミンE>
ビタミンEは、脂溶性のビタミンで強い抗酸化作用があるので肌の老化を防ぎます。
皮膚の血行促進や皮膚温を上昇させるとともに、肌のターンオーバーを正常にしてメラニン色素を排出してくれます。
ビタミンEが多く含まれる食品の例:魚類・モロヘイヤ・アーモンド・たらこ・めんたいこ・抹茶(粉)・赤ピーマン・卵黄・マーガリン など
<ビタミンB2>
皮膚や粘膜の健康維持に成長に効果を発揮し、有害な過酸化脂質の分解にも関わります。
ビタミンB2が多く含まれる食品の例:レバー、ししゃも、いわし、納豆・たらこ・卵・まいたけ・チーズ・モロヘイヤ・のり・ヨーグルト など
<βカロテン>
βカロテンは活性酸素を抑え、肌荒れや肌の老化やなどを防ぐ効果があります。
βカロテンが多く含まれる食品の例:にんじん・モロヘイヤ・ほうれん草・かぼちゃ・小松菜・サラダ菜 など
<亜鉛>
皮膚を健やかに保つ働きがあり、皮膚の抵抗力に関わる栄養素です。
亜鉛が多く含まれる食品の例:牡蠣・牛肉・豚肉・ホタテ・レバー・卵・たらこ など
紫外線対策に悪い食べ物
紫外線対策に良い食べ物をご紹介しましたが、逆に紫外線を多く吸収してしまう食べ物もあります。
それは「ソラレン」という光毒性物質を含む果物や野菜です。
ソラレンは紫外線を吸収する性質があるため、ソラレンが体内にあると日焼けしやくなってしまいます
ソラレンが体内に取り込まれると、約2時間で体に浸透してしていきます。
この状態で外出をすると、紫外線がどんどん体内に吸収されていきます。
ソラレンを多く蓄積すると、肌にかゆみや赤みなど、「シミ」や「しわ」の原因になると言われています。
紫外線対策にNGな食べ物は次の通りです。
・砂糖
・カフェイン
・ジャンクフード
・レモン、グレープフルーツ、みかんなどの柑橘系の果物
・きゅうり、セロリ、三つ葉などの野菜
また、アルコールにも注意しましょう。
アルコール摂取後に紫外線を浴びると、皮膚が酸化や血管の拡張により、皮膚が赤くなったり、水ぶくれなどの炎症を起こしやすくなります。
以上が紫外線対策のための毎日の食べ物についてでした。
紫外線対策のためのちょっとした知識があるのとないのとでは、これから肌に大きな影響を与えます。
ぜひ、これら知識をあなたの美肌のために役立ててくださいね。