トイレトレーニングとは何でしょうか?
人間の赤ちゃんは生まれたときから常におむつが必要です。
なぜなら赤ちゃんは自分でトイレに行って
排泄をすることができないからです。
赤ちゃんから幼児になるにつれて、
自分の意志でトイレに行って排泄できるようにすることを
「トイレトレーニング」といいます。
自分でトイレに行けるようになると
活動の幅が広がって子どもたちの成長を実感できます。
ではトイレトレーニングはいつ開始すればよいのか、
またどのように効果的に(短期間に、無理なく)
行うことが出来るのでしょうか?
トレーニングはナルハヤで始めたほうがいい?
トイレトレーニングに関しては
早ければ早いほうが良いというような風潮があり、
友だちの子どもがもう始めているとか、
周囲の親戚から「まだ始めないの?」と言われたりして、
プレッシャーを感じながら始める、
ということも多いようです。
しかし子どもの成長は個人差がありそれぞれですから
他の子どもたちと比べてトイレトレーニングを開始するのはよくありません。
さらに良くないのは最初から完璧を求めたり、
失敗したときに叱りつけたりすることです。
また親の方もトイレトレーニングのせいで
育児ストレスを感じてしまうのもよくありません。
ですからトイレトレーニングは慎重に、
そして気長に進める必要があります。
トイレトレーニングを始めていい4つの条件
トイレトレーニングの開始時期は
次の4つの条件が揃っていることが必要です。
1. 自分で歩くことができる
2. おしっこの間隔が2時間以上空く
3. 親と言葉でコミュニケーションが図れる。子どもが自分の気持ちを表現できる。
4. 親のマネをすることができる
これらの条件がまだ揃っていなければ、
トイレトレーニングを開始するのはまだ早いということになるでしょう。
トイレトレーニングは子どもの成長に合わせて
マイペースで良いのですが、
ちなみに一般的にどのくらいの年齢から
トイレトレーニングを開始しているのでしょうか?
ちょっと気になるところですよね。
上記の4つの条件がそろうようになるのは
1歳7~8ヶ月位です。
トイレトレーニングを始めた時期は
2歳~2歳6ヶ月が多いようです。
全体的にはトイレトレーニングを始める年代は
1歳代~3歳代の間でばらつきがあります。
紙おむつメーカーの調査によると、
1990年におけるおむつが外れる平均年齢は
2歳4ヶ月だったのに対し、
2007年は3歳4ヶ月と、1歳上昇しています。
その理由として紙おむつの普及により
繰り返し洗わなければならない布おむつよりも
手間がかからなくったこと、
期限を決めて無理におむつを外す必要はない
という育児教育が広まったためと思われます。
このため紙おむつのサイズは大型化しており、
大きいものでは28kgの幼児、児童用の紙おむつもあるとのことです。
さて、トイレトレーニングを開始するのにお勧めの季節はあるでしょうか?
それは春から夏にかけての薄着になる時期です。
薄着の季節はすぐにズボンやパンツを脱ぐことができますし、
洗濯物も乾きやすいのでトイレトレーニングに適しています。
トイレトレーニングの方法は大まかに次のような手順になります。
おむつをチェックして排泄の間隔をつかむ
↓
家族(同性が望ましい)がトイレを使っているところを見せる
↓
トイレ(おまる)に誘ってみる
↓
便座(おまる)に座らせてみる
↓
排泄ができたらよく褒める
↓
トレーニングバンツに移行する
最近では子どもたちが楽しくトイレトレーニングできるようなグッズが
ベビー用品店や通販にたくさんあります。
その中のいくつかをご紹介したいと思います。
トイレトレーニングシートの実力
トイレトレーニングシートとは、
シートにおしっこが触れると、
絵が浮かび上がるシートのことです。
シートはそのままトイレに流すことができます。
きかんしゃトーマスなど様々な種類があり、
トイレに行くのが楽しみになります。
他にもトレーニングパンツにシールが付いていて、
ちゃんとトイレに行くことができたら
シールをはがして台紙に貼ることによって
お子さんたちのやる気をアップさせることができるものもあります。
子どもの好きなアニメキャラでトイレを飾ったりして
トイレを明るくて行きやすい場所にすること、
おまるやトイレの補助シートも
子どもが喜ぶキャラクターのものが多くありますので、
そういったものを選んでトイレを楽しく出来る環境を整えましょう。
トイレの使い方の練習にはトレーニング用の絵本がお勧め
トイレに行くということは、
食事や着替えなどと異なりプライベートな行為ですので、
普段なかなか子どもたちは見る機会がありません。
それでトイレはどんなことをする場所か、
というのを一緒にトイレに行って見せるのもそうですが、
絵本、動画、アプリを使って見せてあげるというのも効果的です。
動画やアプリは手っ取り早いですが
ここではお勧めのトイレトレーニングの絵本をご紹介します。
親子で手にとって子どもに読んであげると
親子の絆が深まること間違いありません。
- といれ (あけて・あけてえほん) ボードブック –新井 洋行 (著)
- おとこのこトイレ (単行本) 単行本 –JINCO (著), 江東区南砂さくら保育園 (監修)
- ミニしかけベビー (12) とんとん トイレ 単行本 –わだ ことみ (著), 冬野 いちこ (イラスト)
- うんち じょうずに できるかな? (ぱかっとひらくしかけえほん) 単行本 – しみずだいすけ (著, イラスト)
- ぷくちゃんのすてきなぱんつ 単行本 – ひろかわ さえこ (著)
トイレトレーニングは子どもたちにとって生まれて初めてのチャレンジです。
なかなかトイレでおしっこやうんちをしてくれない、
失敗が多い・・ということもあるかもしれませんが、
明るくおおらかな気持ちで、そしてよく褒めることで
トイレトレーニングを楽しく乗り切っていきましょう。