印鑑を買うときに書体はどんなものを選んだら良いでしょうか?
印鑑に詳しい人でない限り、
書体はそもそも字がはっきり読めるものと読めないものがあって、
字がはっきり読めるものは認印、
はっきり読めずに難しいのが、銀行印、実印
といった程度の理解が普通だと思います。
でも印鑑は個性的でかっこよくて長く使えるものがいいですよね。
そうすると書体の選び方が大切になってきます。
印鑑書体のプレビューとは?
出典:ハンコマン
書体を指定しても実際に自分の名前でどんな感じになるのか、
不安があるものですし「実際に見てみないとわからない」
というのはちょっと困りますよね。
最近では店舗でもネット通販でも、
印鑑を注文する前に印影を確認できるプレビューがあります。
プレビューでしっかり確認してから購入できるので
安心ですね。
印鑑書体のおすすめをズバリご紹介!
印鑑書体には様々な種類がありますが、
ここではおすすめの書体をご紹介しちゃいます!
① 篆書体(てんしょたい)
「篆書体」は古来中国から伝えられた書体です。
重厚感と風格のある印影が特徴です。
日本最古の印鑑といわれる国宝「漢委奴国王」の金印も
篆書体です。
日本銀行券(お札)やパスポートなどにも使用されています。
象形文字を基本としているため、可読性が低く、
偽造しにくい書体です。
② 印相体(いんそうたい)
「印相体」は「吉相体」などとも呼ばれます。
篆書体をベースにして形作られたもので、
戦後から使われるようになりました。
上下左右斜めと八方に広がることから「八方篆書」と呼ばれ、
開運印相にも用いられます。
篆書体よりもさらに可読性が低いため
偽造のしにくさから人気がありますが、
稀に実印登録の際に役所で文字照会ができないことがあります。
縁と文字が接しているため、縁が欠けにくい利点もあります。
③ 隷書体(れいしょたい)
篆書体を直線的に読みやすくしたものが隷書体です。
モダンな書体に見えますが歴史は古く、
中国・秦の時代に作られた書体です。
お札の「日本銀行券」や「壱万円」の文字も隷書体です。
横長で端正な印象を与える書体です。
可読性が高く実印には用いられることが少ないものの、
認印でよく利用されます。
④ 古印体(こいんたい)
日本独自の書体で隷書体を元に丸みを帯びた書体です。
線の強弱、墨溜りや欠け途切れが特徴の
優雅で侘び寂びを感じる日本ならではの良さを感じる書体です。
こちらも可読性が高く実印には用いられることが少ないものの、
認印でよく利用されます。
⑤ 太枠篆書体(ふとわくてんしょたい)
印鑑の枠を太くして強度を与えるとともに
篆書体をベースにして文字を細くすることによって
より柔らかで軽やかな印象を与える書体です。
女性に人気のある書体で、実印、銀行印によく用いられます。
ほかにも楷書体(かいしょたい)、行書体(ぎょうしょたい)があります。
これらは日常生活では馴染みの深い書体です。
印鑑としては可読性が高いため認印としての用途が主です。
印鑑書体の選び方のポイントとは?
印鑑には種類によって様々な用途があります。
主には実印、銀行員、認印でしょう。
それぞれの種類に合った書体というものがあります。
① 実印
実印は偽造されにくい、複雑な書体が求められます。
そういった意味で、篆書体、印相体、太枠篆書体がお勧めです。
印相体は前述のように稀に実印登録の際に
役所で文字照会ができないことがあります。
大手のネット通販印鑑店では
万一そのような場合には
相談できることになっています。
② 銀行印
銀行印は印相体がお勧めです。
開運印相にも用いられることから縁起を担ぐ人もいますが、
書体としても優れていますのですべての人におすすめです。
可読性が低いので偽造されにくく、銀行印としては最適です。
また篆書体、太枠篆書体も銀行印に適しています。
③ 認印
認印は実印、銀行印とは異なり、分かりやすさが大切です。
ですから可読性の高い隷書体、古印体がお勧めです。
楷書体、行書体でも問題はありませんが、
今ひとつ普通すぎて個性に欠けるところがあるかもしれません。
隷書体なら威厳があり端正な印象ですし、
古印体は柔らかく優雅で侘び寂びを感じさせる印象があります。
このように印鑑の用途に応じて書体を選ぶのがコツです。
さらに印鑑の書体は漢字だけではなくて、
ひらがな、カタカナ、ローマ字でも表記可能です。
印鑑に使われる書体は数多いかと思いきや、
主なもので5種類と意外に少ないと思われたでしょうか?
ただ印鑑に使う文字は多種多様ですのでバラエティーがあります。
このブログから印鑑の書体に興味を持っていただければ
うれしいです。