一人暮らしを始めるにあたって、忘れてはいけないのが「実印」。
家や車など、高額な買い物やローンを組むときに使う、
いわば「とっておき」のハンコです。
これを作ると、「一人前の大人になったなぁ」と感じるものです。
とはいえいざ作るとなると、
何をどのようにしていいのかいまいちわからないものです。
特に、これから一人暮らしを始めよう、と思っている場合、
仕上がりのタイミングやコストも気になってくるところ。
そこで今回は、「初めての実印」に必要な知識をまとめてみました!
実印の作成にかかる値段は?
実印は一人に一本、一生涯使う大事なものです。
当然お値段も張るのでは…?
そう心配になるのも当然です。
実印の値段は、主に「素材」と「サイズ」で決まります。
印鑑の素材としてよく使われるもので、
最も高級なものは「チタン」です。
割れや歪みといった経年劣化がほとんどないのが特徴ですね。
着色などの表面加工で若干の変動は出ますが、
一般的な直径15mmで15,000円を超えるくらいです。
次に人気のある素材は、「水牛の角」です。
「芯持ち」と呼ばれる、ツノの真ん中部分が
経年劣化に比較的強いため、よく使われます。
直径15mmで6,000円前後です。
近年注目されている新素材として、
「彩樺(さいか)」があります。
これは真樺(まかば)という木にフェノールレジンという樹脂を結合させたもので、
普通の木材(ツゲなど)に比べると格段に劣化に強いです。
また、表面が赤みを帯びているので、
色気のない印材の中ではちょっとかわいいめです(笑)
お値段は15mmで5,000円を割り込むくらいのお手軽さです。
他にも黒檀やツゲ、カエデ、水晶(石英)などがあります。
大体が15mmで5,000円くらいですね。
実印の作成にかかる日数は?
実印は世界に一本であるべきですが、
同姓同名がいれば同じ印影になる可能性はあります。
なので、実印はどのお店でも、職人さんが手彫りしてくれます。
人の手になるものであれば、
同じ書体でも少なからず違いが出ますからね。
職人さんが一本一本手仕事で作ってくれる…
なんだかすごく時間がかかりそうですね。
実際は、実作業でなんと「1日」でできてしまうんです!
発注の翌日には発送、というお店がほとんどです。
(発注の時間帯にもよります)
職人さんって、すごいですよね。
作っただけでは意味がない? 「実印登録」しよう!
注文した印鑑がお店から手元に届きました。
「やったー! 実印できたー!」
とはいきません。
このままではただの「高級なハンコ」にすぎないのです。
「高級なハンコ」を「実印」にするには、
「印鑑登録(実印登録)」が必要なのです。
どこに登録するか、というと、
お住まいの自治体(市区町村)です。
引っ越しに合わせて作るなら、
当然引っ越し先の自治体に登録しなければいけません。
自治体の役場に、
1.「高級なハンコ」
2.公的機関の発行した「本人確認書類」(運転免許証など)
3.印鑑登録申請書類
です。
印鑑登録申請書類は窓口でもらえるので、実質2つですね。
自治体のホームページなどでダウンロード、印刷して
あらかじめ作成して持っていくこともできますよ。
自治体によっては登録費用(高くても200円~300円くらい)が要る場合もあります。
これらをそろえて窓口に出せば、
混んでなければ30分程度で
「印鑑登録証明書」(カード)を発行してもらえます。
これにてあなたの「高級なハンコ」は
晴れて「実印」になるわけです!
おめでとう!
まとめ
実印はとても大事なものですが、
作るとなると案外あっさりできるものです。
人生にたった一本きりの相棒です。
しかも、重大な契約ごとにだけ顔を出す「とっておき」です。
しっかり吟味して、
お気に入りの一本を作りましょう!