みなさん、キッチン用品にはそれぞれのこだわりがあると思います。
ここではステンレス製用品について紹介します。
「ステンレスはちょっと使いづらそう」と思ったあなたへ、
ステンレスの特性を知ればきっとそんな不安はなくなります。
ステンレス製用品の特徴、メリットデメリットをはじめ、
注意するポイントを紹介します。
ステンレス製用品の特徴
まずはステンレス製用品の特徴をメリットとデメリットに分けて紹介します。
【メリット】
・丈夫で錆にくい
・保温性に優れている
・汚れが落ちやすいので片付けが楽
・オリーブオイルなど色付き液体の色合いが見やすい
・おしゃれ
【デメリット】
・調理中、焦げやすく食材がくっつきやすい
・ステンレスなので重量がある
・温まるまで時間がかかる
ステンレス製用品の特徴として「丈夫で錆びにくい」点があります。
一方で、重く扱いにくいというデメリットもあります。
ただ長く愛用したいと思ったり、
消耗品だけど頻繁に買い替えたくなかったりした場合は
絶対にオススメです。
扱い方のコツさえ掴めれば
きっとステンレス製用品の良さが上回るはずです。
デメリットのひとつにある
「調理中、焦げやすく食材がくっつきやすい」
ことを回避する方法があります。
焦げたりくっつかないための手順
①フライパンに油を垂らし、広げない
②強火か中火で加熱
③様子を見て油が自然に広がったら弱火
④油がフライパンに馴染んだ様子なら調理をはじめる
ステンレス製用品は、よく加熱して油が用品に馴染むと焦げ付きにくくなります。
また温まるまで時間がかかるかわりに、
一度温まるとその温度をキープするので
弱火で調理しても食材に十分に火は通ります。
温まる時間を待つのと火加減に慣れれば、
焦げたりくっついたりせずスムーズに調理ができますよ。
ステンレス製用品のお手入れ方法
ステンレス製用品といってもお手入れは簡単です。
通常の手入れと焦げ付いたときの手入れを紹介します。
洗い方
ステンレス製用品は洗剤では洗いません。
馴染んだ油が落ちてしまうためです。
なので、熱があるうちにスポンジで水洗いが良いでしょう。
たまにする手入れ
使っていると青色や虹色に変色することがあります。
食材から出たカリウムなどが表面についているだけなので、
ステンレス製用品が劣化しているわけではありません。
もちろん、人体にも影響はありませんが、汚れではあります。
これを落とすために「お酢」を使います。
①鍋あるいはフライパンに半分水を入れる
②お酢を大さじ2~3杯加え、火にかける
沸騰させなくても軽い汚れなら落ちます。
なかなか落ちない場合は、沸騰させて時間を置きます。
また側面に着いた汚れは、
キッチンペーパーにお酢入り汁を染みこませ、
拭き取るなどします。
注意点として、
この方法は部屋がお酢臭くなるので、
換気は必ずしましょう。
ちょっとしたお焦げの落とし方
①水をはって時間を置く
②それでも落ちない場合は、水をはった状態で軽く沸騰させる
ちょっとしたお焦げなら、これで水洗いすれば汚れが落ちます。
頑固なお焦げの場合
なかなか落ちないお焦げは「天日干し」します。
期間は数日です。
乾燥させることで、お焦げが浮き、軽い力で落ちます。
そんなに難しくないですし、特別なお手入れグッズも必要ありません。
とっても簡単ですよね。
普段からお手入れをしっかりしていれば、長く使い続けることができますよ。
意外と知られていない?ステンレス製の鍋などに潜む危険とは
「ステンレス素材は加熱すると身体に有害な物質が溶け出す危険がある」という噂があります。
ステンレスはニッケルとクロムを混ぜた合金のことです。
確かにニッケルとクロムは身体に有害で危険な物質です。
しかし家庭料理用の加熱では絶対に溶け出さないですし、
欠けて誤って体内に入ることはまずありません。
ステンレス用品は身体に有害な物質で出来ていることを理解しつつ、
お手入れをしっかりして安全に使いましょう。
ステンレス鍋やフライパンをIHヒーターにかけるときの注意点
IHヒーターでもステンレス製用品は使えます。
ただ多層鍋など使えないタイプもあります。
ステンレス製用品に限らず、
IHヒーターを使う際は、必ず底が平なものを選びましょう。
底が丸かったり折り返しがついていたりする商品は、熱が均等に伝わらず
具材の熱入りにムラができてしまいます。
ステンレス製用品でIHヒーターの使用が可能な場合は、
シールがついているものがあります。
シールがなくても商品説明をよく見て使用しましょう。
IHヒーターは火が無い分、加熱の具合が分かりません。
製品に触れないこと、触れるにしても鍋掴みなど火傷には十分に注意しましょう。
とくにステンレス製用品は全体に熱が伝わるので、
他の製品に比べるとどこを触っても温度は非常に高いです。
いかがでしたか。
ステンレス製用品でも特性が分かると
そんなに敷居が高い商品でありませんよね。
ぜひ長く愛用できるステンレス製用品を使ってみてください。