富士山がいつか噴火する。
テレビやら学校でまことしやかに噂されているのを
耳にしたことがあると思います。
富士山が噴火をしたのは300年以上も前のことではありますが、
それゆえにあと数年以内には噴火するのではないか
などと言われているのです。
とはいえ、あまり実感もないかと思いますし、
どうせ被害があるのは富士山の近くだけだろう
とお思いのことでしょう。
そう考えると、いつ噴火しようが全く構わないと
高をくくる方も多いのではないかと思いますが、
それはちょっと甘い考えかも知れませんよ。
自分は被害に遭わないというのが甘い理由
なぜか。その理由は三つあります。
まず一つは、富士山が日本のほぼ中央にあることです。
標高も高いですし、
火山が噴火をすると火山灰が日本中に広がっていきます。
火山灰は火山流、いゆるマグマなどと比べると
被害なんてそうそうでるものじゃない、
熱くはないから大丈夫と甘く見てしまいがちなのですが、
火山灰は火山灰そのものよりも、
火山灰が積もった後の雨によって土砂崩れなどの二次災害が発生することが
非常に恐ろしいのです。
富士山から大きく離れていても、
富士山の噴火による二次災害が発生するなんて、
なかなか想像できませんよね。
二つ目の理由は、都市機能の低下です。
都市部付近の陸路のインフラがほぼ全滅するのは
マグマなどの影響や、富士山の山体崩壊などの影響として言えるのですが、
かなり細かな火山灰が空気中に漂うことになると、
数多くの電子機器に入り込んでそれらをダウンさせてしまう恐れがあります。
電子機器とインフラの崩壊は富士山を境に
日本を分断させてしまう恐れもあり、
それこそが日本中に最も大きな影響を与えるものだと言えるでしょう。
そして、三つ目の理由が健康被害が起こりうることです。
こちらも火山灰が原因となり肺などに入り込んでしまうと
炎症をこしたり、もうすでにぜんそくなどの気管に疾患を持つ方は
その疾患を悪化させる可能性、
最悪のケースだと亡くなってしまうこともあるのです。
火山灰は日本中に広がると考えられているので、かなり危険ですね。
これまでの富士山噴火の歴史をおさらい
先ほど富士山の噴火は300年ほど前にあったと言いましたが、
少々富士山の噴火の歴史をおさらいしてみましょう。
とはいえ、
人が記録に残した富士山の噴火に限定しますが、
いくつかの記録が残っています。
最も古くだと482年ごろの噴火です。
その後に781年から802年までに二度ほど噴火があり、
802年には延暦大噴火がありました。
864年には貞観大噴火、
937年から1704年ごろまでには7回ほどに噴火があり、
今からほぼ300年前、
江戸時代に起きた大災害と言われている宝永大噴火がありました。
この際には江戸中にも火山灰が降りしきるほどだったそうです。
その後に明確な噴火というのは無いのですが、
蒸気やガスが発生する噴気などは2012年にも見られています。
まだまだ富士山は生きているんですね。
富士山が噴火した場合に備えて自分でできる対策
もしも富士山が噴火したらどうすればいいのか。
何をどうやって対策をすればいいのか
という疑問を覚えると思います。
富士山の付近や火山流などの影響を受けそうな場所であれば、
やはり避難経路や避難場所をしっかりと知っておくことが重要ですね。
何かが起きた時にすぐに避難できることが大切です。
これまでにも触れてきたとおり、
富士山が噴火をすることによって
大きな被害を及ぼすのは火山灰です。
この火山灰に対する対策は重要になるでしょう。
屋外に出る際には火山灰が器官に入らないようにマスクを付けたり、
体に付着しないようにレインコートを着用すること、
また、目に入らないようにゴーグルなどを着用することも大切です。
そして、それらをしっかりと備えとして所持しておくことですね。
噴火した直後に入手しようとしても、
なかなか手に入らない可能性が極めて高いです。
事前に準備できるものは用意しておきましょう。
備えあれば憂いなしですよ。
また、噴火が起きてからは外出を控えることも大切ですね。
ある程度は室内に火山灰が侵入することは避けられないことではありますが、
外出を控えることで気管などの負担は軽減できます。
避難などが必要な地域では仕方のない事ですが、
それ以外の場合では外出は控えましょう。
とにもかくにも、備えはしっかりとやっておくといいでしょう。