老後資金を貯め方と言われても、
なかなか思いつかない人も多いのではないでしょうか。
今の今まで頑張って貯めているという方もいらっしゃると思いますが、
それだけでは足りないのではないか、
あるいはまだまだ貯めておかないと心配で、
給料をただただ貯める以外の
老後資金の作り方を知りたい人も多いと思います。
それらをちょっと見ていきましょう。
老後の資金は平均してどのくらいあればいいの？
60代の方、定年退職をする頃にある平均貯蓄額は
だいたい2000万円だと言われています。
ただ、平均値であっていろいろな条件で
どのくらいあるかは変わっているようです。
60代を越えても収入がある方だと貯蓄額は大きくなり、
さらに収入が今後も続くため、年を経るごとに貯蓄は増えていきます。
多くて5000万円近くも貯蓄している方もいらっしゃいます。
逆に収入が60代から完全に無くなっている場合、
平均値が1000万円くらいだと言われています。
あくまで平均であり、必要な額ではありません。
必要な生活費が月間で20万円だとして、
20年から25年間定年後から生きると仮定すると、
だいたい4000万円以上はかかるようです。
そのため、必要な額はと言われれば4000万円くらいが
ベストだと考えられています。
ただ、今後の収入がある場合もあります。
また、貯蓄以外にも退職金や支払われる年金もあるので、
必ずしも4000万円が絶対に必要な額という訳でもないですね。
年金や退職金で賄えるのは、
4000万円の三分の一から半分にいくかいかないかくらいですので、
実際のところは平均値である2000万円を、
退職するまでに貯められていれば
生活費を考えると不足はないでしょう。
老後の資金は夫婦でいくらがベスト？
基本的には老後資金をがんがん貯めようと考えていられる方は、
配偶者のいる方、夫婦で合わせてどれくらいのお金を
貯めるのかを考えているでしょう。
夫婦の場合だと、男性女性の寿命を考える必要があり、
ちょっとだけ前述したものと比べると増えます。
男性の場合は約81歳が平均寿命、女性の場合は87歳が平均寿命です。
65歳で退職して、平均寿命通り生きたとすると夫婦で16年、
妻だけで6年生活費が必要になります。
夫婦だけの期間を16年と仮定すると、
3000万円後半から4000万円以内が生活費のみで必要です。
妻だけの6年間だと、1000万円台後半から2000万円前後となります。
最低でも4000万円は必要であり、6000万円近く必要になります。
また、どちらか片方が残ると年金は減るため、
残す額を多く考える必要が出てくるとも言えますね
医療費や介護費などもあるため、
多目に見積もった方が良く、
最低でも6000万円はあった方が安心できる、
ベストな老後の資金だと言えるでしょう。
年金や退職金等々を減らせば4000万円くらいを
貯蓄することになるとは思いますが。
とはいえ、ここまで無理をして貯められるかという問題もあります。
かなりのお金を貯めなくちゃいけないと思われるでしょうが、
そう思って根を詰めてしまい、
ストレス等々で体調を崩してしまったら元も子もありません。
なので、目標する金額は決めつつも、無理せず貯められる金額で
ある程度は妥協するといいと思います。
無理をせずに貯めるにはどういった方法があるのか
さて、では無理をすることなく老後資金を貯めるための、
４つのポイントを紹介したいと思います。
まずは、ローンを減らす、あるいはローンをこれ以上組まないこと。
ローンの支出が一番無駄になってしまいます。
借り換えローンを活用して金利を減らしたり、
もしも払いきれるだけのお金があるのなら、
さっさと払ってしまいましょう。
退職金を当てにしていると、
退職金の分だけ老後資金が無くなるためおすすめはしません。
二つ目は金利の良い社内預金を使うことです。
少額であっても、長い期間積み立てていれば
支払われる際の金額は増えるものです。
結構楽にお金が貯まります。
三つ目は確定拠出年金で節税をしておくことです。
60歳まで解約ができなくなるが、
掛け金分が控除の対象になり、
所得税や住民税、社会保険料を削減できます。
15年続けるだけで100万円近くのお金が浮き、
浮いた分のお金に税金はかからないので、
貯金すればそれだけ資金が増えるのです。
四つ目としては、貯蓄の方法や支払を減らすという方向で
少しずつ貯められることです。
収入を増やすのが無難ではありますが、
副業を始めたり配偶者を働きに出させることに抵抗があるのなら、
こういった手段を取るのがいいでしょう。
いずれも、投資をするなどの特殊な知識が必要な方法でも
高いリスクがある方法でもありませんので、
ぜひ試してみてください。
