八ヶ岳は長野県と山梨県の県境にあり、
首都圏からも比較的近いので登山客で賑わう山です。
でも標高が2000m以上と高いので初心者には難しいのでは?
と思われているでしょうか?
もちろん油断は禁物ですが、
初心者でも日帰りで十分に楽しめるコースもあります。
ここではその4つのコースをご紹介します。
八ヶ岳登山口へのアクセスガイド
八ヶ岳というのは富士山のように大きな一つの単体の山ではなく、
南北30kmにまたがる山塊(または山体)です。
八ヶ岳は大きく分けて北八ヶ岳と南八ヶ岳に分かれます。
北八ヶ岳は穏やかで登りやすい山が多く、
南八ヶ岳は対象的に険しく難易度が高い山が並んでいます。
八ヶ岳の名称の由来としては山々が連なる様子から、
「八百万(やおよろず)の神」と同じようにたくさんという意味で
「八」という数字で表した、ともいわれています。
ですから、どの山に登るかによって
登山口へのアクセス方法も違ってきます。
4つのコースをご紹介するときにアクセスガイドも
一緒にお知らせしますね。
八ヶ岳登山にはバスツアーもあるの?
八ヶ岳は人気の山々だけにバスツアーも充実しています。
日帰りであれば新宿などのターミナル駅から深夜出発し、
翌朝から八ヶ岳に登りその日のうちに帰るというツアーがあります。
値段は安いもので1万5千円くらいからあります。
各旅行会社から出ていますので検索するとたくさん出てきます。
最寄りのターミナル駅まで行けば、自分で手配することなく
八ヶ岳登山を楽しむことができますのでお勧めです。
八ヶ岳登山を日帰りで楽しむおすすめの4つのコースをご紹介!!
では初心者でも日帰りで十分に楽しめる
4つのコースのアクセスガイドです。
●「蓼科山」北八ヶ岳
標高2531mで高いですが、
1905mの七合目の登山口まで車でアクセス可能なので、
標高差600mの登山になります。
約2時間で山頂に到着します。
全行程約3時間です。
特に危ないところもなく、初心者にもおすすめの山です。
山頂からは富士山、八ヶ岳連峰の全体を見渡せて絶景です。
山頂は吹きさらしの広いところですので
強風で足を取られて転倒することがありますので要注意です。
七合目の登山口までは、
車では、中央道諏訪IC、上信越道佐久南ICから
行くことができます。
公共の交通機関を利用すると
茅野駅、佐久平駅からバスとリフトに乗って
「御泉水自然公園駅」から徒歩20分です。
●「北横岳」北八ヶ岳
北横岳は北八ヶ岳に位置しており、2480mの山です。
北八ヶ岳ロープウェイで標高2237mまで上がれますので、
約1.5時間登れば山頂に到達するという初心者向けの山です。
全行程も2時間もあれば十分です。
標高差は約250mです。
北八ヶ岳ロープウェイは100人乗れる大型ロープウェイで、
山麓駅(1771m)から坪庭駅(2237m)まで7分で着きます。
料金は大人往復1900円です。
山麓駅まではJR茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイ線というバスが
運行しており所要時間は1時間です。
車で北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅まで行くことができます。
中央道諏訪IC、上信越道佐久南ICが最寄りのICになります。
●「天狗岳」八ヶ岳連峰の中央
天狗岳は八ヶ岳連峰の中央に位置しており、標高2664mです。
登山口は渋の湯からで、山頂までの標高差は800m、
約3.5時間の登山になります。
最初の3分の2は緩やかなコースですが、
黒百合ヒュッテを過ぎると山頂まで険しくなりますので
黒百合ヒュッテで休憩して体力を回復してから
山頂を目指すのがお勧めです。
黒百合ヒュッテは通年で営業しています。
天狗岳山頂へのルートは明瞭で難所もありませんが、
標高差が800mあり、全行程5時間50分が見込まれますので、
体力が必要なコースです。
中央道諏訪ICから渋の湯まで車まで行くことができます。
JR茅野駅からも渋の湯まで路線バスが運行しています。
●「編笠山(あみがさやま)」八ヶ岳連峰の最南端
編笠山は標高が2,524mの八ヶ岳連峰の最南端の山です。
登山口は八ヶ岳の南の玄関である観音平になります。
山頂からは八ヶ岳連峰で最も高い赤岳(2899m)を望めます。
また南アルプスや富士山のパノラマを見ることもできる、
素晴らしい眺望の山です。
観音平は標高1600mですので山頂まで約900mの標高差です。
頂上まで3時間、全体で5時間10分のコースです。
決して楽ではありませんが初心者でも可能な登山です。
観音平へは車でアクセスできますが、
公共の交通機関はないので、
JR小淵沢駅からタクシーの利用となります。
所要時間20分、約3200円です。
自分の体力に合わせて無理のない計画を立てよう
最後に、ツアーなどで言う「日帰り」という言葉について一言。
登山自体が日帰りでできるという意味か、
東京や大阪、名古屋からでも登山を含めて日帰りできるのか、
ということはかなり異なりますので、
ツアーの予定をよく調べて計画するようにしましょう。
登山は特に疲れていると思わぬ危険も伴いますので、
無理のない予定を立てることが大切です。
しっかり予定を立てて楽しい八ヶ岳登山を楽しんでください!