「認印が必要です」
いきなり改まって言われると、
なんだか不安になりますよね。
普段宅配のお兄ちゃんに気楽に使ってるハンコでいいのかな、って。
せっかくだから「認印(みとめいん)」について、
ちょっと知識を付けておきませんか?
「認印」って何のこと?
そもそも「認め」とは、
何かを「(これでいいよ、大丈夫だよと)受け入れる」
何かを「(見たり考えたりして正しいと)判断する」
という意味です。
つまり「認印」とは、
「確かに私が目を通しました(受け取りました)」
という意図を伝えるために捺すものです。
口で言っただけでは証拠が残りませんからね。
なので、認印に使う書体も、
パッと見て読みやすいものが望ましいです。
印鑑の書体をシミュレーションしてみよう!
改めて普段使っている認印を見てみましょう。
どんな書体が使われていますか?
と言っても書体の名前なんて
相当マニアックな人でないと即答はできませんよね。
一般的に100均などで売られている認印には、
少し縦につぶした明朝体のような「隷書体(れいしょたい)」や
ぽってりした旧字のような「古印体(こいんたい)」が使われています。
いずれも読みやすく、つぶれにくい書体です。
が、ちょっと変わった書体でも認印は作れます。
「吉相体(きっそうたい)」や「篆書体(てんしょたい)」などは、
おしゃれ……というわけではないけれど、
認印として使われる中では凝った書体ですね。
ちなみに認印は、別に苗字じゃなくてもいいんですよ。
さすがにニックネームはダメですが、
名前だけ(苗字なし)でもOK!
インターネット上で認印などのシミュレーションができるサイトは意外とあるので、
ちょっと触ってみると楽しいですよ!
印鑑の書体ならコレ!おすすめの認印トップ5
とはいえ認印は可読性が大事!
パッと見て誰が捺したものかわかる必要があるので、
ナンバーワンはやっぱり「隷書体」!
一般的な明朝体に近くて読みやすく、
変形や省略がない!
でもハンコ以外ではほとんど見ない落ち着いた感じ。
これに限ります。
二位は「古印体」
太くて読みやすい書体。
「山」など一部の文字が普段使う文字とちょっと違うけれど、
それはそれで「ハンコらしい!」感じがしていいですね!
三位は「明朝体」
説明不要のよく見るトメ、ハネ、ハライが「きれいな書体」です。
読み間違いようもないし、
名前特有の「同じ字なんだけど微妙に違う字」も判別しやすい!
四位は「篆書体」
古代中国の文字で、紙幣に捺されている印鑑の書体がこれ。
簡単な字ならぎりぎり読み取れるくらいの書体。
独特でかっこいい、と言えるかな。
五位は「吉相体」
篆書体から進化させた、割と新しい書体。
良く言えばアーティスティック……。
かっこいいけれど読み取るのは慣れがいる、かな。
認印って丸いのしかダメなの?
「私が確認しましたよ」というのを伝えられればいいので、
別に形は丸に限りません。
大きさにも特に制限はありません。
はんこ屋さんに行けば四角い認印も売られていますし、
なんとなれば三角や星形でもいい……のですが、
一応フォーマルな書類にも使うものなので、
あんまり奇抜なものにはしないほうがいいでしょうね。
大きさも、パッと見て普通に読める大きさであれば、
小さめもおしゃれですね。
あまり小さいと朱肉やインクがつぶれたりにじんだりして
読めなくなるので気を付けて!
大きいのは……持ち運ぶのに邪魔ですし、
なんだか自己主張が激しい感じがするからほどほどで。
まとめ
普段何気なく使っている認印。
事務的で形式的なものではあるけれど、
誰かに、自分の代わりに「OK!」を伝えるアイテムだと思うと、
SNSの「いいね!」みたいで、
なんだかちょっとかわいく思えてきませんか?
せっかくだからあなたの「いいね!」も
ちょっとこだわってみてもいいかもしれませんね!