毎年、夏は猛暑が続く日本列島。
特に日中屋外での作業が多い建設業は熱中症の発生率が高いため、
熱中症の予防と対策が必須になります。
このブログでは職場での熱中症対策、
特に建設業で働く人たちにとって
役立つ情報をご紹介します!
熱中症対策のススメ!工事現場で気をつけることとは?
そもそも熱中症とは?というところから説明しますと、
高温多湿な環境下で、体内の水分及び塩分のバランスが崩れたり、
体内の調整機能が破綻することにより発症する障害のことです。
症状としては、めまい、失神、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、
筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗、意識障害、けいれん、
などが起こります。
放って置くと死に至る障害ですので注意が必要です。
平成29年には職場で熱中症の死傷者
(死亡した人+4日以上欠勤した人)の数は544人で、
そのうち
死亡者14人で、建設業は8人と、死亡者の6割を占めています。
では建設現場では熱中症を防ぐためにどんなことを
気をつけるべきなのでしょうか?
水分、塩分を十分に補給しましょうとか、
このくらいの暑さなら経験上大丈夫、
などといったアバウトで安易な考えは危険です。
会社として個人で真剣に取り組むべき課題です。
次のような点を理解して行うようにしましょう。
① WBGT値の低減
WBGT値とは暑さ指数とも呼ばれ、
作業場所のWBGT値が基準を超えていると
熱中症にかかる可能性が上がります。
行なっている作業の種類(軽作業か、重労働か)
によっても基準の数値が変わってきます。
環境省の「熱中症予防情報サイト」で提供されている
WBGT値をスマホなどでも確認できます。
危険(31℃以上)、厳重警戒(28~31℃)になります。
※実際の気温とは異なります。
② 熱への順化期間
暑さには体は徐々に慣れてくるのですが、
そのことを計画的に7日以上かけて行う必要があります。
③ 水分・塩分の摂取
自覚症状のある・なしにかかわらず、
定期的に水分、塩分をとりましょう。
水分、塩分が同時に摂れる、
スポーツドリンク、経口補水液が
お勧めです。
④ 服装
服装はとても大切です。
熱を吸収したり保熱しやすい服装は避け、
透湿性、通気性の良い服装の着用が必要です。
ヘルメット、帽子も通気性の良いものがあります。
「空調服」(空調ファンが付いた作業服)もあります。
⑤ 作業中の巡回
熱中症は自覚症状が出る前に進行していきますので
作業中の巡回も大切です。
熱中症が疑われる症状が出たら、
作業を中断してすぐに体を冷やして、
休憩を取る必要があります。
意識がもうろうとしている、
自分で水分を取れないといった状態であれば、
すぐに119番して医療機関への搬送が必要です。
熱中症対策グッズを屋外で活用するには?
世の中にはたくさんの熱中症対策グッズが販売されています。
その中で、屋外で役立つグッズを6つご紹介します!
・「クールコアタオル」
水に濡らして絞って振ると冷たくなるタオルです。
洗濯して何度も繰り返し使うことができます。
・「瞬間冷却剤」
叩けば冷える!という宣伝文句のように
すぐに体を急速に冷やしたいときに役立ちます。
・ 「GATSBY(ギャツビー)クレイジークール ボディウォーター」
スプレーするだけでひんやりしますし、
消臭機能でイヤな汗のニオイを解消できます。
・「熱中対策 服の上から体を冷やすスプレー」
服の上からスプレーして-20℃のジェット冷気で
体を冷やします。
・「ゲットコールズ かぶるだけで頭がひんやり帽子」
保水部分に水分を含ませてかぶることで
水分が蒸発するときに気化熱で周りの熱が奪われて
涼しさを感じる仕組みになっています。
・冷却ベスト
メッシュ素材のベストで、
複数のポケットに保冷剤を入れることができたり、
ファンが付いているものもあります。
他にも特殊な素材でできていて
熱中症を防ぐクールベストもあります。
おわりに
建設現場で、熱中症対策を考えているあなた!
是非、作業服専門店を訪ねてみてください。
熱中症対策を施した服もどんどん進化していますので、
「へえ~、こんなものもあるんだ!」と驚かれると思います。
熱中症対策グッズも、ドラッグストア、通販でも
数多く売られていますので、
今日ご紹介したものを含めて、
検討されてみてはいかがでしょうか?