エアコンを付ける位置はどこがいいのか。
一度つけると取り返しがつきにくいので、
結構悩みますよね。
下手な位置につけて
設置に余計な費用が掛かったり、
肝心の空調の効きが悪かったりしたら、
がっかりですからね。
そこでちょっとエアコンの取り付け位置について、
気を付けるべき点を調べてみました。
エアコンを取り付ける位置は窓の上でもOK?
結論から言えば、
窓の上はベストに近いです。
冷房の場合、エアコンから出た冷たい空気は
天井にそって向かいの壁に当たり、
壁を伝って床に降ります。
部屋の暖かい空気はその流れに押され、
暖かいため上昇しながらエアコンに向かって流れます。
その暖かい空気がエアコンに吸い込まれ、
冷やされてまた向かいの壁に向けて吹き出されます。
窓はふつう、壁より断熱効果が低いものです。
せっかくエアコンで冷たい空気を送っても、
エアコンの正面に窓があった場合、
窓越しに外気で温められてしまいます。
エアコンの下に窓がある場合、
ふつうの間取りなら
向かい合う壁両方に窓があることは少ないので
おそらくエアコンの正面の壁には窓がないでしょう。
そのため、冷気の損失が少なく、効率的に部屋を冷やせます。
カーテンを閉めればかなり抑えられるとはいえ、
夏の昼間にカーテンを閉め切って生活することは
あまりないですからね。
なので正確に言えば、
エアコンの取り付け位置は、
「窓の上がベスト」
というより
「窓のない壁に向けるとベスト」
ということですね。
エアコンの取り付け方で壁の場合は?
エアコンを取り付ける際に気を付けるべき点は
・天井や他の壁との距離
・壁の材質
のふたつ。
天井や他の壁との距離は一般に
「各5cmずつ」必要とされています。
エアコンの空気の取り込みをスムーズにするためだそうです。
最新機種にはこれがもっと狭くてすむものもあります。
とはいえそれを使えるとも限りませんので、
余裕をもって計画しましょう。
エアコン(室内機)は、
軽いもので10kg程度から、
重くなると20kgくらいになります。
それを壁面だけで支えるので、
壁にはそれなりの強度が求められます。
普通の木の壁なら問題はないのですが、
しっくい壁などのもろい壁や、
コンクリートなどの固い壁の場合、
特別な下準備(器具・工事)が必要になります。
素人が自分で取り付けることはないと思いますが、
工事を頼んだ場合、
追加費用が掛かる可能性があります。
余計なトラブルを防ぐためにも
業者さんにはあらかじめ確認しておきたいですね。
正しいエアコンの取り付け位置6つの法則!
ここまで説明したことの他にも
エアコンの取り付け位置について
気を付けるべき点がいくつかあります。
そこでそれらをまとめてみました。
1.窓のない壁に向ける
2.天井と左右の壁それぞれから5cm以上離す
3.幅が狭い方の壁に取り付ける
4.風の流れの途中に背の高い家具や袋戸棚を置かない
5.エアコンの真下に背の高い家具を置かない
6.長時間人が居る場所に直接向けない
1と2はすでに説明した通りですね。
3は、
逆に幅の広い方の壁に設置してしまうと、
風の流れが左右に分かれてしまい
冷暖房の効率が下がってしまうからです。
4と5はほぼ同じで、
エアコンの気流が乱されたり
妨げられたりするのを防ぐためです。
さらに5は暖房時に特に重要です。
直下の家具ばかり温められて、
部屋が一向に温まらない、
という悲劇が起きることになります。
6は暮らしやすさに影響します。
ベッドやソファ、机などに向けてしまうと、
体が冷えすぎたり、
強い風で書類が飛ばされたりと
何かと不自由することになってしまいます。
おわりに
エアコンは壁に穴をあける都合、
設置にとても気を遣う家電です。
基本的な設置の法則はおさえた上で、
サーキュレーターなどを活用すれば、
より快適な住空間を作ることができますよ!