魚沼産コシヒカリは
日本でいちばん有名な高級ブランド米
といっても過言ではありません。
魚沼産コシヒカリはなぜ有名なのか?
そしてどんな特徴があるのかを
これから紐解いていきましょう。
魚沼産コシヒカリの食味値って一体何?
コシヒカリは南は九州から北は秋田県、宮城県まで
広く栽培されている、全国の生産量の3分の1を占める
お米日本一の品種です。
コシヒカリは特に粘り気と弾力に優れ、
ツヤと香りも良いため
大変人気があります。
コシヒカリは昭和31年に生み出されましたが、
この品種を生み出すのには
新潟の農家の人々の様々な苦労があったようです。
それで「越後の光となるように」という意味から
「コシヒカリ」と名付けられました。
コシヒカリの三大名産地として、
新潟県の魚沼、佐渡、岩船という地区がありますが、
魚沼がいちばん有名です。
魚沼産コシヒカリは、新潟県魚沼地域である
長岡市(川口)、小千谷市、魚沼市、南魚沼市、十日町市、湯沢町、津南町の、
5市2町で獲れたお米に限定されます。
魚沼産のコシヒカリは全国の米流通量の約1%に過ぎないため、
希少価値が高いブランド米となっています。
魚沼産のコシヒカリが美味しいことは、
「食味値」からも明らかです。
「食味値」とはお米の美味しさを表す指数で、
近赤外線分析機で水分、アミロース、タンパク質、
脂肪酸度(玄米)の4つの成分を測定して、
食味方程式により食味値を算出します。
食味値は、100点満点で表わされており、
数値が高いほど美味しいお米ということになります。
日本産のお米では65~75%が標準ですが、
魚沼産のコシヒカリでは80%前後となっており、
中には90%を超えるものもあり、
美味しさの面では他を凌駕していることがわかります。
魚沼産コシヒカリのランキングは?
魚沼産コシヒカリの人気の原動力となっているのが、
日本穀物検定協会(通称「穀検」)が行っている
「食味ランキング」の格付けで28年連続「特A」を
取り続けていることです。
平成5年の記録的な冷夏でのコメ不足(平成の米騒動)でも、
全国で唯一「特A」認定を受けました。
しかし平成29年産は天候不順の影響で「A」に格下げとなり、
衝撃が走りましたが、
翌平成30年は再び「特A」に返り咲き、
関係者をほっとさせました。
魚沼産コシヒカリはなぜスペシャルなのか?
魚沼産コシヒカリは、ふっくら、もちもちとして甘みがあり、
粘り気があって冷めても美味しいのが特徴です。
魚沼産コシヒカリはなぜおいしいのか?
それには3つの理由があります。
① 雪解け水にミネラルがたっぷり
豪雪地帯のため、田植えの季節である初夏に水量豊富で、
ミネラル豊富な水質の良い冷水が入ります。
② 土壌がやや痩せている
魚沼地区の土壌は水稲に必要な窒素供給力が小さいため、
生育初期の養分供給が少なくなり、
生育過剰が抑制されるので米作りには最適です。
③ 盆地ならではの夏場の昼夜の気温の差
夏の昼間は日照時間が長く、夜は気温が下がるため、
デンプンの消耗が少なく、粘り気のある良い食味が出ます。
お勧めの魚沼産コシヒカリは?
今では楽天やアマゾンでも気軽に魚沼産コシヒカリを
注文することができます。
値段は高くなりますが、有機栽培、無農薬なら、
魚沼産コシヒカリの味をさらに高めるものとなっています。
さらに興味深いのは雪国ならではの
「雪蔵氷温熟成」という
貯蔵方法を行っている生産者があるということです。
お米が凍る寸前のマイナス2℃で熟成をします。
雪蔵倉庫での低温保存により、鮮度の低下を防いでいます。
「雪蔵仕込み」とか「雪蔵氷温熟成」と書いてある
魚沼産コシヒカリは食べてみる価値アリです!
おわりに
こんなふうに魚沼産コシヒカリについて調べれば調べるほど、
食べたくなってくるのではないでしょうか?
魚沼産コシヒカリはブランド米ゆえに値段も高くなりますが、
家族での行事とか、記念日とか、行楽とか、来客とか、
ちょっと贅沢なお米が食べたい!
というときに是非味わってほしいお米です。