「終活」 とは自身がこの世を去るときの準備として使われる言葉です。
終活をはじめるとして、まず何をしたら良いのでしょうか。
そこで超基本的な部分、相続人とは、相続範囲など分かりやすくまとめました。
相続人の関係図の書き方を詳しく解説!
相続に関する書類を作成する場合、
最初にすべきことは相続関係図の作成です。
相続関係説明図など名称はいろいろありますが、
要は亡くなった人を一人称に家族、親族との関係を記した図解です。
亡くなった後でも市役所に問い合わせれば分かることですが、
あらかじめ用意してあると相続がスムーズに進みますよ。
相続関係図はどのように作成したら良いのでしょうか。
まず書き方として法律で厳密に決められた形式はありません。
ただ必要事項を記入すると、ある程度内容は絞られますので、
一般的な記載内容とポイントなど具体的に解説します。
【相続関係図の形式】
・A4用紙を使用
・箇条書きでまとめる
・パソコンで作成
上記3つについて説明します。
A4用紙を使用とは、書類として扱いやすく一般的な書類の大きさであるためです。
情報量が多い場合、複数枚になるよりも1枚で全体が見渡せるほうが望ましいので、
A3でも大丈夫ですよ。
パソコンで作成や箇条書きでまとめることについては、
文章でつらつらと書くよりも明確で見やすいためです。
手書きだと誤字がある場合修正が難しく、
誤字のままだと正式な書類としての価値が低下する可能性があるので、
パソコンで作成しましょう。
相続関係図の内容に必ず含めたいこと
関係図を作るときには以下の6つのポイントを必ず含めると
相続手続きがスムーズになります。
①題名
誰の相続関係図かを明記し、それが題名になります。
例、被相続人 <名前> 相続関係説明図
②被相続人の本籍地など
不動産など持っている場合、名義変更する際に必要になりますし、
自分で把握している本籍地と異なる場合もあるので、
再確認の意味も含め載せます。
③親族との関係・続柄
亡くなった方を一人称で中心に親族との関係性を記載します。
ちなみに名前ではなく、
亡くなった方は「被相続人」と言います。
配偶者を「夫」「妻」「配偶者」、
子どもを「長男」「次男」と記載します。
戸籍謄本に載っている続柄を参考にすると良いでしょう。
④相続人・被相続人の情報
③の親族名称に相続人の情報を記載します。
相続人は 住所、生年月日、住民票が置かれているところを表記し、
被相続人の場合は死亡年月日も書きましょう。
被相続人が終活目的で作成する場合は
死亡年月日欄は空欄にしておくと親切ですね。
⑤相続について決定事項を書き込む
③の親族の関係に相続と遺産分割を加えます。
すでに相続に関する正式な話し合い「遺産分割協議」が済んでいる場合、
相続する人のところに「相続」と記載し、
相続しない人のところに「相続放棄」と記載します。
不動産を相続する場合に多く用いられます。
⑥罫線
箇条書きで書き記した続柄を家系図のように図で改めて表記します。
このとき罫線が記号となり被相続人との関係性を示します。
例えば、 婚姻関係にある場合は二重線などです。
自分でひな形をつくったら一度専門家に目を通してもらうと
より強力な書類になります。
さらに専門家にあらかじめ相談しておくことで、
のちのち揉めることになったとしても
本人の意思を理解し尊重した手続きをしてもらえますよ。
相続人の範囲をわかりやすく解説
相続できる人は法律で決まっています。
それを法定相続人と言います。
また相続人には優先順位があります。
そこで相続できる人の範囲と順位をまとめました。
【相続範囲と順位】
亡くなった方の配偶者は常に相続人です。
それ以外は…
1位:子ども
2位:親
3位:兄弟姉妹 の順です。
そうなると孫は相続できないのか疑問が湧きますね。
法定相続人である子どもが亡くなっている場合、
代わりに孫が相続することができます。
これを代襲相続と言います。
滅多にない稀なケースです。
相続人の範囲と順位のポイントは2つあります。
①血の濃さで順位が決まる
②2親等以内が範囲
いかがでしたか。
漠然とした問題が少しは明確になったら幸いです。
少しずつ準備をすることで知識も増えるので
まずは取り組むことが大切です。