運動会は学齢期の子どもたちだけのものではありません。
最近では大人向けの運動会が人気ですし、
老人ホームやデイサービスでの高齢者向けの運動会も盛んです。
高齢者は体力や運動能力の面で限界があるため、
子どもたちや一般の人たちと比べてできない競技もあります。
安全には十分配慮しなければならないですし、
運動会を企画する側にとっては
どんな種目で楽しんでもらうかは悩みの種です。
このブログでは高齢者でも楽しめる運動会の種目を
ご紹介いたします!
高齢者向けの運動会種目を決めるポイントは?
高齢者向けの運動会を企画するときに大切なのは
何といっても安全面です。
転倒や接触で大怪我につながることもありますので
安全面には十分すぎる注意が必要です。
高齢者の方個人個人、どれだけ体を動かすことができるかも
大きく異なります。
中には車椅子での生活の高齢者もおられます。
それで、体を動かすことがメインの種目、
ゲームのようにあまり体を動かさなくて良い種目を
交互にうまく組み合わせるのが良いでしょう。
もちろん体を動かすことがメインの種目というのは、
リレーなどではなく、少し汗をかく程度の軽い運動です。
体を動かすことがメインの種目には
職員がより多く参加することによって、
種目を見る時間が生まれ適度な休息にもなります。
また、全体の長さですが、
1日かけて行うとかなり疲れも出てしまいますので、
半日程度が良いでしょう。
運動会で高齢者が室内で楽しめる競技は?
室内でできる運動会もあります。
それほど体力を使わなくても楽しめる競技をご紹介します。
●風船バレー
参加者が輪になって風船を落とさないように
トスを続ける競技です。
車椅子の方でも参加できる競技です。
風船が手の届かないところに飛んでいきそうな場合は、
職員がサポートすることができます。
●ボールリレー
参加者が横一列に並んで大きなボールを手渡していく競技です。
車椅子の方も参加できます。
●スプーンリレー
スプーンにピンポン玉を乗せて落とさないように走って
ゴールする競技です。
独歩できる人はコーンを廻ってゴールしますが、
車椅子の方は職員が押してあげてゴールします。
●玉入れ
普通の玉入れとは違い、カゴが低くなっています。
カゴにお手玉を投げ入れるので、無理なく行うことができます。
参加者が輪になって座って、
真ん中のカゴにお手玉を入れるようにすると
ぶつかる心配もなく安心して行えます。
●モノ送りゲーム
1本の長い紐にトイレットペーパーの芯などの紙筒を通して、
ゴールに向かって紙筒を送っていくゲームです。
シンプルなゲームですが、意外と面白いですよ。
●座って徒競走
椅子に座って、長い布を足でたぐり寄せるゲームです。
一番早くたぐり寄せられた人が勝ちです。
●輪投げ
これも参加者が輪になって座ったままでできるゲームです。
普通の輪投げでは運動会っぽくないので、
輪っかを職員の首にかけていく、
というのも面白いかもしれませんね。
まとめ
高齢者向けの運動会は一般の運動会とは異なり、
リレーなどの体力勝負の競技はなかなか難しいものがあります。
でもこれまでご紹介したように、ゲーム感覚で、
しかも座ってできるような競技なら
高齢者の方でも十分に楽しめますよね。
職員もよく協力しサポートすることによって、
運動会を高齢者の負担が少なく、
楽しく盛り上げていくことができます。
何よりいちばん大切なのは企画と準備です。
なかなか頭をひねるところではありますが、
このブログでご紹介した競技などを参考にしていただいて、
高齢者の方が楽しく笑顔になれるような、
運動会ができたらいいですね!